歴史学習が苦手なお子さんに試してほしいこと|教科書を音読して、自分の言葉で説明する勉強法

歴史のテストが思ったより取れなかった。本人なりに教科書は読んでいたはずなのに、なぜか結果に出ない。もしかすると、「ただ読むだけ」という方法が、その子に合った勉強法ではないのかもしれません。

歴史の内容を頭に残すには、教科書を声に出して読み、自分の言葉で説明してみるという流れが効果的です。難しい方法ではありませんが、「ただ読むだけ」とは、頭への残り方がずいぶん変わってきます。

社会、とくに歴史は、人物名・できごと・年代・制度など、覚えることがとにかく多い教科です。では、歴史の教科書はどのように使うと、内容が頭に残りやすくなるのでしょうか。

歴史は、ただ読むだけでは記憶に残りにくい

教科書を目で追うことは大切です。ただ、黙って読むだけだと、内容が頭の中を通りすぎてしまい、あとから思い出せないことがあります。歴史は、用語を一つずつ覚えるだけでなく、できごとの流れや人物同士の関係、制度が作られた理由などをつかむことが必要な教科です。

たとえば、「江戸幕府」「徳川家康」「徳川家光」「大名」「主従関係」という言葉をそれぞれ知っていても、それらがどのようにつながっているのかが分からなければ、テストで使える知識にはなりにくいです。

だからこそ、ただ読むだけで終わらせず、内容を頭に入れるための読み方を工夫する必要があります。その最初の方法としておすすめしたいのが、教科書の音読です。

まずは教科書の文章をそのまま音読する

歴史の勉強では、まず教科書の文章をそのまま声に出して読むことから始めてみてください。

黙って読むだけだと、知らない言葉や分かりにくい文をなんとなく読み飛ばしてしまいがちです。声に出して読むと、「ここは言いにくいな」「この言葉の意味が分かっていないな」「この一文は長くて整理しにくいな」と気づきやすくなります。

何度も音読していると、最初は分かりにくかった文章でも、少しずつ流れが見えてきます。最初から完璧に理解しようとしすぎなくて大丈夫です。まずは教科書の文章を飛ばさずに声に出して読む。そのうえで、「何について書かれているのか」「どんな順番で説明されているのか」を少しずつつかんでいきます。

では、定期テスト前には、どのくらい音読すればよいのでしょうか。

定期テスト前は10回を目標に、計画的に音読する

テスト対策であれば、1回読んで終わりにするのではなく、日を分けてくり返し読むことをおすすめしています。目安としては、テストまでに10回ほど音読することを目標にしてみるとよいと思います。

もちろん、すべてのお子さんが必ず10回読まなければいけない、ということではありません。ただ、1〜2回読んだだけで「覚えられない」と判断するのは、少し早いかもしれません。歴史は、くり返し読むことで、人物名やできごとだけでなく、話の流れも少しずつ頭に残っていきます。

テスト範囲の教科書を一気に10回読もうとすると大変です。でも、「今日はこの見開きを2回読む」「週末にもう一度読む」というように分けていけば、取り組みやすくなります。テスト直前にあわてて読むのではなく、計画的に何度も触れること。それが、歴史を定着させるための地道な近道です。

音読に慣れてきたら、次はもう一歩進んだ勉強法に移ります。

次に、自分の言葉で説明してみる

教科書を音読したあとは、内容を自分の言葉で説明してみましょう。ここが、歴史学習のなかでもとくに大切なステップです。

教科書の文章をそのまま覚えようとすると、どうしても自分ごととしてとらえにくくなります。自分の言葉に言い換えて説明しようとすると、頭の中で内容を整理する必要が出てきます。その「整理する」という作業が、記憶の定着につながっていくのです。

たとえば、教科書にこんな文章があったとします。

「徳川家康は江戸幕府を開いた。幕府の仕組みは、第3代将軍徳川家光のころまでに整い、将軍と大名の主従関係が確立していった。」

これを子どもが自分の言葉で説明すると、たとえばこうなります。

「徳川家康が江戸幕府を開いたんだけど、最初から仕組みが完成してたわけじゃなくてさ。3代将軍の家光のころに、将軍が上で大名が下、みたいな関係がはっきりして、幕府の形が整っていったんだよね。」

教科書の文章を少し話し言葉に変えるだけでも、内容の理解は深まりやすくなります。「つまり、どういうことか」を自分で言えるようにする練習が、歴史を記憶に残すうえで役に立ちます。

では、この練習はどのくらいの量で行うとよいのでしょうか。

見開き1ページごとに、友達や家族に伝えるように話してみる

自分の言葉で説明する練習は、見開き1ページごとに行うのがおすすめです。

1章分をまとめて説明しようとすると、内容が多すぎて難しくなります。まずは、見開き1ページを読んだあとに、「このページには何が書いてあったか」「どんな人物が出てきたか」「どんなできごとが起きたか」「前の時代と何が変わったか」を、友達や家族に話すように声に出してみます。

実際に相手がいなくても大丈夫です。ひとりで勉強しているときでも、誰かに話すつもりで声に出して説明することはできます。こんなふうに自分の言葉で話してみると、教科書の内容が頭の中で整理されやすくなります。そして、この練習をしていると、分かっているところとそうでないところも、自然と見えてきます。

説明できないところが、まだ整理できていないところ

自分の言葉で説明しようとすると、途中で言葉が止まることがあります。これは悪いことではありません。むしろ、そこがまだ整理できていないと気づける、大切なサインです。

「徳川家康が江戸幕府を開いたのは分かるけど、家光のころまでに何が整ったのか説明できない」「大名との主従関係という言葉は知っているけど、どういう関係なのかを自分の言葉で言えない」

こんなところが見つかれば、もう一度教科書に戻って確認できます。説明する練習は、覚えるためだけでなく、自分がどこでつまずいているかを見つけるためにも役立つのです。

歴史が苦手なお子さんほど、最初から問題集だけを解こうとすると、どこでつまずいているのかが分かりにくくなります。だからこそ、まずは教科書を音読し、自分の言葉で説明する。この流れをつくることで、用語の暗記だけでなく、内容の理解にもつながっていきます。

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教科書のどこを読めばよいのか。どの言葉に注目すればよいのか。どう音読すれば内容が入りやすいのか。自分の言葉で説明するとき、どこまで言えればよいのか。そうした「勉強のやり方」から一緒に確認していきます。

歴史は、ただ丸暗記するだけの教科ではありません。人物・できごと・制度・時代の流れをつなげて理解することで、少しずつ覚えやすくなっていきます。

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歴史は、「どう読んで、どう整理し、どう説明するか」まで意識することで変わっていきます

歴史が苦手なお子さんには、まず教科書の使い方を見直してみることがおすすめです。ただ読むだけで終わると、内容は記憶に残りにくいことがあります。

教科書の文章をそのまま音読する。定期テスト前は10回を目標に計画的にくり返し読む。見開き1ページごとに、友達や家族に伝えるように自分の言葉で説明してみる。この流れをつくることで、歴史の内容が頭の中で整理され、記憶にも残りやすくなります。

りく学習塾では、社会も含めて、勉強のやり方から丁寧に指導していきます。